我々の研究により、男性不妊症や性機能障害に対する鍼治療の有効性が確認されています。以下は、研究結果に基づいた鍼治療の考えられる作用です。
長期的鍼治療の効果(3ヶ月以上): 鍼治療により精巣の支配神経・血管を刺激することで、精巣の血流量増加や血液循環改善、造精機能や精子成熟機能が向上すると分かっています。
短期的鍼治療の効果:副性器から分泌される精漿成分を改善させることで、精子運動率が上昇すると分かっています。
※精子は約3ヶ月間の期間をかけて造られるため、男性不妊症の改善には長期的鍼治療が望ましいです。しかし、短期的鍼治療が有効な疾患も御座いますので、西洋医学的な治療の予定なども含めご相談下さい。
鍼治療は、勃起に関与する神経を活性化させることで勃起障害を改善させることが分かっています。PDE5阻害薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)との併用も可能であり、併用することでより効果を高めることも期待できます。
※PDE5阻害薬が禁忌の方にも鍼治療は適応します。
鍼治療により射精に関与する神経を刺激することで、射精機能の改善が期待されます。射精障害は治療に難渋することが多い疾患です。お困りの方は一度ご相談ください。